下町に住む野良猫は土日に歩く。

「休日を彩り豊かに」下町住まいのウイークエンドブロガー

日本橋堀留町・大伝馬町|べったら市2018の昼と夜

今年もべったら市がやってきた。2018年は、10月19日(金)と20日(土)という最高のカレンダーの巡り合わせ。必ず19日と20日に行われるから、この二日間の曜日は重要なのです。今年は、金曜日の夜と土曜日の昼間の二日間に渡り、べったら市を楽しみました。

 

f:id:shitamachi-dog:20181021213316j:image

 

べったら市の場所

f:id:shitamachi-dog:20181021232625j:plain

べったら市は、宝田恵比寿神社を中心とした日本橋本町、大伝馬町と、椙森神社を中心とした堀留町、人形町近辺をつなぐ通りで開催されています。屋台の数は、おおよそ500店!

 

べったら市の由来

f:id:shitamachi-dog:20181021222204j:image

お祭りの名前にもなっている”べったら漬”は、大根を麹と砂糖などで漬けたもので、見るからにベトベト。かつて、売り子がこの”べったら漬”を振り回して「べったりつくぞぉ、べったりつくぞぉ〜」と、恵比寿神社の参拝客の着物の袖に漬けていたことが由来とか。とんでもない奴らである。よくもまぁそんなことをして、買う人がいたものだ。

 

元来は、大伝馬町にある宝田恵比寿神社の門前において、10月20日に行われるえびす講(神無月=10月に出雲に赴かない恵比寿様を祀り、一年の感謝と五穀豊穣、大漁、商売繁盛を祈願する行事、またその集まり)のためのお供え物を売る屋台が並んだことに始まる。

一方で、堀留町にある椙森神社においても恵比寿様が祀られていて、どちらが発祥かは不明だが、氏子地域の人形町近辺から堀留町、大伝馬町から本町までの範囲で、二つの神社が同日に、屋台がシームレスにつながって開催されている。また、椙森神社の氏子地域では「椙森神社のべったら市」、宝田恵比寿神社の氏子地域では「宝田恵比寿神社のべったら市」と紹介されているようだ。事実、人形町に縁があるわたしは、べったら市は椙森神社の祭りであって、宝田恵比寿神社の名前すら、昨日に至るまで聞いたことが無かった。ここまで偉そうに説明しているが、宝田恵比寿神社のことは、実はここ数日の間にググって調べた知識だったりする。

 

椙森神社

f:id:shitamachi-dog:20181023004701j:imagef:id:shitamachi-dog:20181023004620j:image

f:id:shitamachi-dog:20181023004751j:image

俵藤太秀郷(=藤原秀郷)が平将門の乱の平定に赴く際に、ここで戦勝祈願をしたという伝承がある。従って、遅くとも西暦940年には創建されているから、とにかく古い。

しかし社殿はどれも歴史を感じさせることはなく、由緒書きを見なければその歴史はまったくわからない。過去に遷座したという話は聞かれず、調べてみると社殿は関東大震災で灰燼と化し、1931年に再建されていた。自然の猛威とはいえ、残念でならない。

 

19日の夜

所用があったので20時頃に到着したら、お目当ての品がことごとく売り切れ店仕舞い。べったら市の開催は、二日間ともに正午から21時まで。20時にのこのこ屋台に向かったわたしは、明日に備えて帰るしかなかった。

 

人形町の名店、おすすめ、限定

氏子地域である人形町には、行列ができる老舗や有名店が数多くある。その人形町から、例年出店しているおすすめのお店はこちら。

魚久と玉ひでは、べったら市だけの限定商品を販売しているから、嫌いじゃなければ次回は急ごう!

  • 魚久(京粕漬け)
  • 玉ひで(煮卵)
  • 小春軒(串カツと海老フライ)

 

べったら漬

べったら漬は、どの屋台でも試食ができるようになっている。皮付き、皮なし、お店による違いを食べ比べてみてください。あるお店の店主は、「どのお店のべったら漬も味は変わらない。切った時の厚みによって感じ方が違うだけ。」と言っていたが、製造元が同じでも無い限り、そんなことは無いだろう。たっぷり試食させてもらったが、同じ味は無かったよ。

 

富くじ

f:id:shitamachi-dog:20181023182613j:image

江戸時代に富くじ(現代の宝くじ)が行われていたことから、参加者は氏子協賛者に限るが、初日の夜にくじ引きが行われる。20時にのこのこ足を運んだ悪運強いわたしは、A賞の商品券をゲット。これは、iPod miniをトイレに水没させた妻チャンへのプレゼントとなったのは、言うまでもない。

 

20日の昼間

f:id:shitamachi-dog:20181023185751j:image

f:id:shitamachi-dog:20181023185820j:image

案の定、土曜日ということで大混雑。しかし!お目当てのものは全てゲット。

 

f:id:shitamachi-dog:20181023184604j:image

f:id:shitamachi-dog:20181023184607j:image

魚久の粕漬け

 

f:id:shitamachi-dog:20181023184809j:image

f:id:shitamachi-dog:20181023184806j:image

玉ひでの煮卵

 

f:id:shitamachi-dog:20181023184931j:image

f:id:shitamachi-dog:20181023184903j:image

親子三代の連携プレーが光る、小春軒の串カツ。残念ながら、海老フライは早々に売り切れてしまった。

以上、昨年と全く同じ3点セット。

 

f:id:shitamachi-dog:20181023185055j:image

そして、祭りと言えばコレ!すももの水飴。歯に施しているクラウンが取れる恐怖と戦いながら、慎重に食べるのです!過去、浅草寺で2回も取れました。

 

f:id:shitamachi-dog:20181023185943j:image

妻チャンは、いつものモツ煮

 

f:id:shitamachi-dog:20181023191809j:image

f:id:shitamachi-dog:20181023191816j:image

f:id:shitamachi-dog:20181023191802j:image

べったら市だというのに、試食ばっかりでひとつもべったら漬を買わずに二日間を終えた、わたし。漬物が嫌いでも、べったら漬や麹が嫌いでも楽しめる、そんなお祭りでした。

 

以上「日本橋堀留町・大伝馬町|べったら市2018の昼と夜」でした。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

▽人形町が気になった方はこちらももお読みください。

www.shitamachi55.tokyo