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台北市内にある観光スポットでは博物館もおすすめです。

こんにちは!

すこし間が空いてしまいましたが、台北編はまだ続いています。

台北市内を歩くと、日本統治時代の多くの歴史的建造物を見かけることができます。その中でも、この記事では二ヶ所の国立台湾博物館をご紹介します。

 

台北は博物館もおすすめ

 

国立台湾博物館の場所

中華民国総統府の正面にある、二二八記念公園および公園の北側に博物館はあります。二二八記念公園内にあるのが本館、道路を挟んで北側にあるのが別館の位置付けになります。

 

二二八記念公園

1947年2月28日、外省人(大陸の国民党政権)による汚職、圧迫の中、役人による本省人(台湾人)寡婦への暴行を発端として、台湾全土に抗争が広がりました。一時は多くの地域を掌握したかにみえた本省人ですが、国民党政権の援軍が到着するや、鎮圧されています。

この事件では、数千から数万の犠牲者が出たと言われていますが、当時の言論統制や長年続いた戒厳令もあり、正確な人数は分かっていません。

このような歴史があったとは、台湾を訪ねるまでまったく知りませんでした。

 

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この二二八事件の最中には、園内のラジオ局から武装蜂起が呼びかけられ、それから50年を経た1996年に犠牲者を追悼する記念碑が建立され、今の二二八記念公園の名称になりました。

ここは、当時から総統府に近い非常に重要な場所だったようですね。

 

まずは別館の土銀展示館


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総督府から近い場所にある、見るからに歴史がありそうな建物。ここは、日本勧業銀行台北支店として1933年に竣工した建物です。

日本勧業銀行とは、のちの第一勧業銀行、そして現在のみずほ銀行になります。入場料金は、本館と共通のチケットで30元(約110円)と格安で、歴史に興味がなくても入りたくなるところ。

 

土銀展示館にある金庫
土銀展示館にある金庫
土銀展示館にある金庫室

 

土銀館の中でも圧巻の金庫室!

元は銀行だけあって、内部には当時の金庫室が残っています。ここは、「日本勧業銀行台北支」として使われたのちは、中華民国政府の「台湾土地銀行(土銀)本店」として使われました。

金属の塊のような分厚い扉の中にある窮屈な金庫室の中は、簡単に入れる場所ではありませんよね。この金庫室の中には土銀銀行の歴史が展示されていて、英語がわからなくても資料を見るだけでなんとなくわかりました。

閉所恐怖症の人はちょっとキツイかも。

 

台湾土銀館の内部

1階から2階には、古生代からの生物の進化が紹介・展示されています。ここは大人も小さな子供でも楽しめる場所ですね。

 

台湾土銀展示館3階

台湾土銀展示館3階

3階には、この建物の歴史や修復の過程が紹介されています。台湾土地銀行本店としての役目を終え土銀展示館としてオープンするまでの間は、老朽化のため損傷が激しかったそうです。

このフロアの展示を見てから改めて建物を見渡すと、修復された場所がわかって建物そのものも楽しめましたよ〜。妻チャンの方は「???」でしたが。。。

歴史や古いものが好きな方にはおすすめ!

 

国立台湾博物館

国立台湾博物館の正面

国立台湾博物館の正面

こちらはパルテノン神殿を思わせるギリシャ風の建物です。やはり日本統治時代の建物であり、「児玉総督後藤民政長官記念館」が中華民国政府に接収されたのち、現在の「台湾国立博物館」となっています。

 

台湾国立博物館の象とマンモス
台湾国立博物館の最上階(先住民)
台湾では有名だった象の骨格標本や先住民に関する展示

台湾の歴史と自然をメインテーマに展示を行っています。マンモスなど生物や地質、鉱石、台湾先住民などに関する展示がありました。ここでは、中正紀念堂とは異なる自然という切り口から台湾を知ることができますよ。

 

日本人である堀川安市氏の名前
児玉総督と後藤民政長官の像
日本人の名前を多く見かけました

右の像は、この建物の当初の名前となった児玉総督と後藤民政長官です。かつては屋外の正面にあったそうですが、さすがに台湾となった現在は中にあります。

 

建物自体も歴史と雰囲気があって楽しめますので、ここは全て丸ごと博物館ですね。

 

他にも古い建物が公開されています

合資会社高石組の本店

合資会社高石組の本店

ここは、北門近くにある1910年代に建築された建設会社の本社になります。 中にはスタッフさんが常駐していて、日本語で簡単な説明を聞くこともできました。

かつての台北城と現在の台北市街を比較した地図があって、それを見ると地名の由来がよくわかり、小さいながらも立ち寄りたい場所。

古い街並みの写真もありますし、無料なのでぜひ!

 

他にも、日本統治時代の建物がたくさん残っています。

日本統治時代の建物である台北郵便局

日本統治時代の建物である台北郵便局

現役の建物であり見学できない場所もありますが、建物そのものが歴史であるだけに、外から見るだけでも十分に楽しめます。グーグルマップを片手に、歩いて発見してみてくださいね。

 

地図が苦手という方には、豊富なオプショナルツアーが揃ったVELTRAから、台湾のオプショナルツアーがたくさん用意されています。

また、オプショナルツアーであれば初めての街でも時間通りに楽しめますので、事前にしっかり計画して旅行を楽しみたい方におすすめです!

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最後までお読みいただきありがとうございました。