この記事では、映画新参ものシリーズ「祈りの幕が下りる時」で阿部寛さん達が食べていた、日本蕎麦屋「室町砂場」をご紹介します。砂場の蕎麦は美味いのか。確かめるために、仕事帰りに夜の日本橋室町に立ち寄って食べてきました。
日本橋室町の路地に蕎麦屋あり
室町砂場は、明治2年に移転開業した「本石町砂場」から始まりました。関東大震災後の町界変更により住所が室町となったのを契機に、現在の「室町砂場」の店名になっています。
マップ:室町砂場は、三越前駅、神田駅が最寄りになります。
店舗のまわりは、昭和初期に竣工した近江ビルヂングや、穴子専門店の日本橋玉ゐがあり、歴史を感じる場所となっています。
ただ、室町砂場の店舗は立派なビルとなっていて、雰囲気はありますが歴史は感じません。1階の外観だけを見れば「どこにでもある蕎麦屋」。年代物のテーブルを見て、古い木造建築を勝手に想像していただけに、外観は拍子抜け。
なお、建て替え前は表通りに面した場所にあったそうです。入り口は、自動ドア風の手動です。ワタシのように待っていても開きませんよ。
室町砂場の店内はテーブルに歴史あり
自動ドア風の引き戸を開けて店内に入ると、目の前に女将さんの居場所である帳場があり、客席はさらにその後ろの一段上がったところに用意されています。帳場を見ると、歴史を感じますね。たしか浅草の蕎麦屋にもありました。
建物に似合わないこの二人がけのテーブルが、室町砂場の雰囲気を出しています。店内は、基本的にこのテーブルになります。4人ならテーブルをふたつくっつけて。無駄になる席が少なくなるから、実は見た目よりもずっと機能的。
他に座敷と個室があります。見てませんが二階にも席があり、コース料理を食べることができます。
室町砂場が発祥の天ざる
新参者阿部寛さんのように「もりそば3枚」と言いたいところですが、悩んだ挙句に「大もり2枚」から変更して「天ざる」(1,600円)。今はたいていどこの蕎麦屋でも食べられる天ざるですが、室町砂場が発祥とされています。付いてくる天ぷらは海老や舞茸が多いと思いますが、室町砂場はいかに。
やっぱり蕎麦が少ない!
蕎麦がちょっとしか無いんですが。
映画の中で阿部寛さんが3枚も注文していた意味がわかりました。
絶対に足りないですよね、お腹が満足しなそうです。
というか、3枚でも足りないよね⁉︎
そして、ワタシの海老天はどこに?
これか!
天ぷらは小海老のかき揚げでした。
価格的に大きな海老の天ぷらを想像していたんですが、これは意外。
でも、麺つゆとの絡みは抜群で味は絶品でした。
でも海老天が食べたかった。
大もりを1枚追加
案の定、足りませんでした。
大もり(850円)を追加して、茹で上がるまでひたすら蕎麦湯を飲みました。蕎麦が美味いから、蕎麦湯も美味い!湯桶の最後に出てくるトロッとした濃厚な蕎麦湯が好きな人はワタシだけでは無いはず!
結局、湯桶2杯を飲み干しました。
胃袋を満たすワザ。
大もりが運ばれてきました。真ん中がこんもりと盛られていて、まさに「大もり」。これでも他の蕎麦屋の1人前でしょうか。
蕎麦つゆもちょっとしか入っていません。つゆに蕎麦を軽く垂らして、麺の味を十分に堪能してください。びちゃびちゃに蕎麦を漬けて食べるのは野暮ってことっすねぇ。
ずずずっとすすりましょう。
室町砂場まとめ
お腹いっぱい食べたい人には全く向がないことが判明しました。しかしながら、美味しい蕎麦を食べたい方にはおすすめです。新蕎麦の季節の緑がかった蕎麦の色を想像すると、堪りませんね!
新参ものといえば人形町
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