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「休日を彩り豊かに」下町住まいのウィークエンドアドバイザー

映画|運命を分けたザイル|実話を基にした再現映画、極限条件下の行動に感動。

2015年に映画「エベレスト」を映画館で観て以来、登山ものの映画が気になっています。

人間があの頂に到達できるのか!という驚きと期待、美しさ、そして極限状況下の人間の行動、とても引き込まれます。

 

昨日も、古い映画ですが1本借りて、「嫁チャン」改め「妻チャン」と自宅で鑑賞・絶叫しましたので、ご紹介したいと思います。

 

運命を分けたザイル

運命を分けたザイル [DVD]

運命を分けたザイル [DVD]

 

南米アンデス山脈の難関シウラ・グランデ峰登頂に挑んだ、イギリス人登山家のジョーとサイモンの実話がベースとなった、ドキュメンタリー形式の映画です。

 

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以下、ネタバレ注意。

ベースキャンプに、直前に知り合った仲間(なんと、登山経験の無い素人!)を残し、アタックを開始します。

 

登山はアルパインスタイル。

アルパインスタイルとは、ベースキャンプを出発した後、サポートを受けることなく一気に山頂を目指すスタイルのことを言います。ザックの中にザイル、テントや食料を全て詰め込み、自分たちだけの力で登頂します。

 

岩壁までたどり着くと、道のりは難しくなってきます。2人の間をザイルで繋ぎ支え、それがサポートとなるも死を招くものにもなる。

もしも他方が滑落して、その衝撃で打ち込んでいた支点が抜けてしまったら、、、2人とも何百メートル下に落下してしまうのです。

だから、相手を全面的に信頼しないといけない。しかし、相手を支える時には「落ちるなよ」と、心の中で祈ります。

 

2日目、順調に登ってきたものの、標高6,100〜6,200メートルで、降り出した雪により新雪雪崩が起きている。山頂を前にして猛吹雪が2人を遅います。パウダースノーが積もり、足場を確保できない。50〜60メートル登るのに、6時間もかかってしまうという、かつてない厳しい状況に。

3日目、天候は晴天に回復するも、アンデスの悪夢と言われる現象を目の当たりにします。

パウダースノーが、あたり一面に積もっていました。ヨーロッパでは、40度以上の斜面では雪が滑り落ちてしまい積もらないはずが、ここでは、斜面はおろかキノコの笠のように雪庇がせり出している。

 

それでも2人は西壁を登りきり、稜線を辿って山頂に到着しました!

 

 

しかし!

 

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遭難事故の8割は下山中におきているのです。

下山ルートは、西側は雪庇が覆い、東側は急勾配の襞が900メートルも下に続いていた。

下山から1時間もしないうちに、ホワイトアウトによりルートを見失ってしまう。

 

途中、なんと雪庇の上を進んでしまい、落下するという悲劇も。

なんとか戻って復帰するも、1日でベースキャンプまで戻る予定が、夜になっても6,000メートルにいるという悲劇。

 

ついに最大の悲劇

翌日、アックスを打ち込んで氷壁を降りる途中に、ついに最大の悲劇がジョーを襲います。打ち込んだアックスに違和感を覚え、打ち直そうとした時、なんと落下してしまいます。

 

標高はまだ6,000メートルを少し降りたところ。様子を見に降りてきたサイモンに、ジョーはショックと絶望と恐怖の入り混じった、今でも忘れられない表情を浮かべます。

この時、ジョーは25歳だったそうです。

 

この標高での骨折は、

を意味します。

 

サイモンは、このままジョーが落下してくれればと、考えたそうです。

そうすれば、お荷物を抱えなくて済むと。

 

この後、サイモンは、2本ザイルを繋げて90メートルのザイルを作り、それを使って少しずつジョーを降ろしていきます。

 

しかし、またしても悲劇が。

斜面の角度が急になり、ついにはジョーが宙吊りとなってしまいます。

45メートル上のサイモンは、状況がわからない。

 

1時間30分も待ったサイモンは、自分も少しずつ滑り落ちていくことから、ついにザイルをナイフで切断してしまいます。

 

落下

クレバスに、ジョーは落下します。

しかし、ジョーは無事でした。

だが、サイモンは、ジョーは死んだと考えて、一人下山してしまいます。

 

脛の骨が折れ、膝下が捻れた状態で、ジョーはクレバスの底に進み、太陽の光を発見しました。

 

そうです!出口です!

 

クレバスから脱出しても、ジョーには困難が続きます。骨折した脚で、まだ何千メートルも下山しなければならないのです。

絶望感から喚き散らしたジョーですが、

それでも、「あそこまで20分で着く!」と目標を決め、少しづつ、少しずつ、下山していきます。座って少しずつ、這いつくばって少しずつ、岩場までくるとと、片脚でケンケンして、転がって、またケンケンして。

 

ボロボロになりながらも、ついにベースキャンプまで戻るのです!

何日も前にベースキャンプに戻っていたサイモンは、まだいるのでしょうか。

 

 

まだいたんです!

サイモンにとっては死んだはずの男が、テントの外からサイモンを呼びます。

現実を受け止められないまま、テントの外を探すサイモン。

感動の再会を果たします。

 

バッシング

帰国後、サイモンは、ザイルを切断したことについて、山岳界から激しくバッシングを受けることとなります。

しかし当事者のジョーは、骨折後も自分の命を顧みずギリギリまで助けようとしていたサイモンに、感謝の気持ちを持ち続けたそうです。

 

映画公開時点で、彼らの後にシウラ・グランデ峰の登頂に成功した人物はいないそうです。もしかしたら今もいないかもしれません。

6,000メートル級の登山の過酷さ、人間のギリギリの心理、緊張感。本人たちが出演し説明するリアリティ。

登山の多くが詰まっている映画でした。

 

余談

妻チャンは、脚が折れるところ、痛みを堪えて叫ぶところ、落下するところ、転ぶところ、ひたすら、

「ぎゃーーーーーッ!」

「ギャーーッ!」

「ウギャーー!」

「ギギギーッ」

と、殺人事件現場のような叫び声を発していました。。。

あっ、最後の「ギギギーッ」は、叫び声に反応したコザクラインコのキューさんでした。

 

第2作目も出ていましたので、これを返した後に借りることにします。

登山に興味が無い人でも、とても引き込まれる映画です。

アルピニスト 野口健さんの名前を聞いたことがあれば、とりあえず観ておいて間違いはない映画です。

 

運命を分けたザイル

年末年始の1本に、おススメします!

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