鹿島/神栖の海沿い一帯にある発電所を、とあるご縁から見学してきました。そして、鹿島と言えば常勝軍団鹿島アントラーズですよね。Jリーグがスタートした年、ジーコ選手とアルシンド選手のコンビは今も忘れられません。
強烈な記憶が今も残る中、ジーコさんに会ってしまいました!
移動は高速バス
東京から鹿島へは、高速バスが便利です。東京駅八重洲口から鹿島セントラルホテルまで1時間30分。
- 午前6時30分より運行
- 7時30分以降、終バス22時50分まで10分毎に出発
- 大人 1,830円 子供 920円
- バス会社3社が共同運行で全席指定無し
- バスにより電源コンセント又はUSB差し込み口あり
- 帰路は日本橋口に到着
すぐに高速道路に入って、一眠りすると到着です。
昼飯はブラジル料理
鹿島スタジアムを通り過ぎてすぐ向かいにあるお店でランチ。嫁チャンの前職の社員さんに、ブラジル料理の美味しいお店に案内してもらいました。
店内に案内されると、先客が3組。カップル、サッカー選手らしい家族、日本人と外国人。メニューを見ると、ブラジル風チキンソテーが美味しそう。
ところで、右に座っている外国人が、ジーコさんに見える。似てるだけ?頭の中のイメージは、鹿島アントラーズ時代。
イメージでは若い。
今はどうなの?
違う気がする。
まてよ。
流石に年齢を重ねたか。
やっぱりジーコさんではないか?
ジーコさんだよね!
(((o(*°∀°* )o)))
お店のオーナーさんに聞くと、やはり。
ジーコさんに遭遇!
席を立ったジーコさんにアタック!「ジーコさんですよね!握手してください!」
moleskinとコピックを持っててよかった。
妻チャン「サインお願いしてもいいですか?」
ジーコさん「オーケー」
わたし「おぉぉ!!」
妻チャン「・・・」
ジーコさんと記念撮影して、サインまでもらってしまいました!後からきたサッカーファンの母子も、アントラーズの色紙にサインをもらって記念撮影。子供は笑顔が隠しきれず、よかったね!
テンション高まり過ぎました。
アントラーズクラブハウス
その後、予定を変更して寄り道し、鹿島アントラーズのクラブハウスを見学。
試合の無い日の午前中は、ここで練習をしているんですね。しかし時間は既に午後、誰もいませんでした。
火力発電所の集積地
鹿島臨界工業地帯には、世界最大級の大容量を誇る東電FPの火力発電所(計566万kW)を筆頭に、大小複数の火力発電所が稼働し、今後も発電所の建設が予定されています。
既に稼働しているところでは、新日鐵と東電の共同による鹿島共同発電所(計100万kW)、三菱化学などコンビナート各社が出資する鹿島北発電所(計65万kW)、AGCやクラレなどが出資する鹿島南共同発電所(21万kW)、新日鐵住金の住友金属鹿島火力発電所(計50.7万kW)、
そして、既に鹿島灘の風物詩にもなっている風力発電所、 ウインド・パワーかみす第1・第2洋上発電所(計3万kW)などが多数あります。
風力発電機の中でも最大のものが、日立が国内最大の5千kW級風力発電として開発した「HTW5.0-126」の初号機、鹿島港深芝風力発電所です。ブレードの長さは62メートルで直径126メートル、風車の頂点は地上から150メートルという圧巻の大きさ。
横たわる予備のブレードを見ると、さらに巨大さがわかります。
鹿島灘の風が、風車を力強く回すはずが、この日はなぜか全機停止。またもや残念。
発電所内は撮影不可
10万kW級の某発電所を見学させてもらいました。撮影できないので言葉でしか表現できませんが、機械好きには堪らないものがたくさんありました。
- ボイラーは、上から吊るしている!
- 燃焼の熱でボイラーを構成する金属が伸びるため、全長が50cm程度伸びる。
- ボイラー内は負圧となっていて、排気ガスを確実に脱窒素・脱煤煙・脱硫黄に送り込む!
- 蒸気を作るための工業用水に、霞ヶ浦の海老がうようよ紛れ込む。
- 蒸気タービン・発電モーターは、定期点検まで1年間も回り続ける。毎秒3,000回転。
- タービン建屋はものすごく広い。
- 今時の発電所はPCで操作!
最新の設備であっても、オイルタンクやガスタンクに囲まれた地域なので、津波が起きたら逃げるしかないとのこと。
危険な堤防
これまでに72名の死亡者を出している堤防。遠方から来る釣り人が多く、多少天候が悪くても立ち入ってしまい、事故に遭うそうです。72名という数字は、ここ数年も増え続けています。この日も、自転車に乗ったグループが当然のように中に入っていきました。先端までは10kmもあるそうです。堤防の外は、近年まで鹿島の開発を拒み続けてきた荒れる鹿島灘。この堤防がなければ貨物船は鹿島港に着岸できません。
堤防自体が釣り人の墓標か。
恐ろしい。
港内は波が無いから、勘違いしてしまう。ここは東京湾ではなく太平洋。
発電所見学から感じたこと
1日に20トン積みダンプが何台も!発電用ボイラーの燃料消費ってとにかく激しい!電気は貯められないから、24時間365日休みなく燃料を投入して発電し続けることが必要不可欠で、再生可能エネルギーはまだまだ不十分。そのための石炭、原油、LNG、木質燃料、これらを安定的に輸入する仕組みや、安定した発電所の運営に携わる人に敬意を感じます。ブログだって、スマホだって、Amazonだって、電気無しでは成り立たない。
そして、地上50メートルのボイラーの最上階から見える、臨海部の化学コンビナートや立ち並ぶ発電所、石油の国家備蓄基地。都心にいると感じることはありませんが、鹿島が重要な地域だということもわかりました。
滅多に立ち入れない場所だから、今回は某発電所の方に感謝です。
最後までお読みいただきありがとうございました。