下町に住む野良猫は土日に歩く。

「休日を彩り豊かに」下町住まいのウイークエンドブロガー

茨城県旧千代田町で栗拾い、駅から1.5時間も歩いてみた

今年も栗の季節がやってきました!まだまだ暑い9月9日、最高気温は29度とのことでしたが、遮る物のない茨城県に広がる関東平野は、灼熱地獄。常磐線神立駅を降り立ち、1.5時間の道のりを歩いてきました。

 

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蔵前の帽子屋さんでセール。まだまだ暑いから購入しました。 #蔵前散歩 #蔵前 #帽子

天候が安定しない日が続いていましたが、週末は土日ともに快晴!前日に蔵前のハンドクラフト系ショップで購入した帽子をかぶって準備は万端。上野駅から常磐線に乗ること1時間30分、神立駅(かんだつ)に到着しました。

 

神立駅

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昨年ごろより駅のリニューアルをしているので、謎の階段を発見(笑)。線路の反対側に渡るのに使っていた歩道橋の残骸です。

後ろには、旧千代田町(現かすみがうら市)の平野がどこまでも続いています。北西を見ると筑波山も。

 

県道197号を農園にむかって歩く

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神立駅の駅前にあるコンビニで麦茶を買ったら、後はひたすら歩くだけ。国道6号水戸街道を渡るまでは、コンビニや自販機がちらほらあるのでここで無理に買う必要は無いのですが、わたしはコンビニで歩みを中断するのが嫌なので、初めに買っておきました。

 

さて、30分ぐらい歩いて国道6号線との交差点を渡ると、立派な長屋塀に出くわします。さらに坂を登ったところで旧水戸街道に入ります。

 

そこからは、歴史街道。

ここから1時間、でも歴史好きなら歩くのも苦にならず。詳しくは後半で。

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この川は天の川といいます。

地元の人も由来はわからないとか。


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史跡の案内板を見たり写真を撮ったりしていたら、2時間もかかってしまいました。さすがに全身汗だく。

 

石毛果樹園に到着

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ぶどう畑や梨の木、栗の木を何度も横目に見て、やっと目的の石毛果樹園(第二)に到着。受付の向かい側には駐車場があり、お手洗いはそこの仮設トイレで済ませましょう。

 

栗拾いのシステム

栗拾いのシステムは、入園料を支払って、栗を拾ったら、さらにその栗を「量り売り」で購入するものとなっています。

●入園料

大人500円
小人400円
園児300円

 

●持ち帰り料金
1kg600〜800円

 

なので、まずは入園料500円をお支払い。茹で栗がサービス!(茹で栗は拾い終わった後の場合もあり)

 

昨年もわたしはここに来ているのですが、徒歩で来る客はわたし以外にいないので、農園のお姉さんが覚えていてくれました。恥ずかしいやら嬉しいやら。。。

 

栗農園の様子

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農園の中は、すっかり秋らしくたくさんの栗が実っていました。ぱかっと割れて茶色い栗がたくさん顔を出したり、あたり一面に落ちていたり。

この農園のほか、たいていの農園でトングを貸してくれます。そのトングを使って落ちている栗を拾うか、落ちているイガの中にある栗をピックアップしていきます。間違っても、木に実っている青いイガを叩き落とさないように。(そういうわたしこそ、子供のころは大きな青いイガを見つけて叩いてましたが、、、)木が痛んじゃいます。

 

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こんな風にゴロゴロ落ちているので、虫喰いがないことを確認してカゴにIN!

 

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拾っている横を、ぼとぼとと何度も栗が落ちてきました。それを見つけて拾うと、すごくツヤツヤして新鮮そのもの。

 

栗拾いのコツ

ここで、小学生時代から栗拾いを続けている野良猫流のコツを披露したいと思います。

 

  1. 大きな栗が欲しければ土曜日の朝一番に乗り込むこと。前日までにボトボトと落ちた栗がたくさんあります。遅くなると誰かに持ってかれちゃいますよ。
  2. 靴は厚めのレザー素材がベスト。メッシュやサンダルは絶対にダメ。イガのトゲが足に刺さります。
  3. 栗のお尻をチェックすること。縫い針先ほどの穴を見逃さないように。それは中に虫がいる印です。目視ですぐにわかりますかが、少しでも怪しければポイ。
  4. 受付に近いところにたくさん集まって落ちている栗は、誰かが選別して捨てた栗。小さい栗か虫喰いか。拾っちゃダメよ。

 

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本日の成果

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日曜日の14時から始めたので、大きな栗はほとんど残っていませんでしたが、それでも4キロの栗を収穫できました。もう少し時間をかければもっともっと拾えますが、徒歩だからこれ以上拾うと帰りがツライんです。

 

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次の日には、DAISOで購入した栗ピーラーを使って皮を剥いて、お弁当のご飯に。贅沢な栗だらけの栗ご飯ができました。炊いたのは妻チャンだけど。

 

水戸街道 稲吉宿

途中で歩いた旧水戸街道には、かつての宿場町「稲吉宿」があります。多くの宿場町が失われている中で、ここに当時の面影を残す数少ない場所です。

 

稲吉宿本陣

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ここは、幕府や大名の公用人が宿泊に使った本陣です。水戸街道では、取手、中貫、そしてここ稲吉にのみ現存しています。玄関の屋根には領主である旗本8,500石、本堂家の笹竜胆の家紋が見えました。今も家主の坂本さんが住んでらっしゃるそう。

 

木村家住宅(旅籠皆川屋)

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水戸街道に残る唯一の旅籠です。江戸時代後期の立派なつくりが印象的。こちらも、家主の木村さんがお住まいになっています。内部の見学ができないのは残念。

 

長屋門

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かつての庄屋の家なのか、立派な長屋門を備えた建物。このような建物が、稲吉宿本陣から北に2kmほどの間に点在していました。 史跡とは違いますが、これらも貴重なもの。歴史(特に江戸時代)が好きな人には堪らないと思います。(写真を撮るわたしもそんなひとり)

他にも、古墳や城址、長根長者屋敷という戦国時代の地方豪族の屋敷跡まで、旧水戸街道沿いにてんこ盛りです!

 

まとめ

歴史街道ハイキングを兼ねた栗拾いは、暑いけど楽しい時間でした。栗がメインならもっと早い時間に家を出て、できれば土曜日に!栗農園の近くではぶどう狩り梨もぎもできますから、栗拾いからのぶどう狩りや梨もぎのコンボもOK。神立駅という普段は馴染みのない駅ですが、秋に降りると、味覚と歴史をたっぷり楽しめる場所でした。

 

本日の栗農園はこちら

石毛果樹園

石毛果樹園(ぶどう狩り・栗拾い)

栗拾い、巨峰狩り、さつまいも掘り!
詳しくはリンク先をご覧ください。

▽去年は第二農園で栗拾い、第一農園でぶどう狩りを楽しみました。その模様は以前の記事にあります。

最後までお読みいただきありがとうございました。