この記事では、和菓子の実演を楽しむことができる鶴屋吉信(COREDO室町3)をご紹介しています。
日本橋三越本館の向かいにあるCOREDO室町3(以下「コレド室町」)の1階に、大きな和菓子屋さんがあります。外からガラス越しに見えるこの和菓子屋さんが、ちょっと変わった名前の「鶴屋吉信(つるやよしのぶ)」です。
マップ:コレド室町3周辺
創業は江戸時代の1803年といいますから、200年以上続く老舗の和菓子屋さんです。本店は京都ですが、昭和35年には築地に支店を開設され、日本橋室町には昭和50年に新築開店し、今のコレド室町に至ります。
コレド室町が建つ前からこの場所にあったと思われますが、残念ながら建設前の記憶がありません。新しい建物が立つと、なぜ昔の風景を忘れてしまうんでしょうねぇ。
老舗の鶴屋吉信では、老舗らしからぬというのは失礼かもしれませんが、和菓子作りの体験会や、実演販売をされています。
この度、目の前で実演した和菓子を食べることができる店内の喫茶に行ってきましたので、ご紹介したいと思います。
和菓子の実演販売とは
多くの和菓子屋さんでは、ショーケースの中に陳列されていますよね。もちろん、鶴屋吉信にもショーケースはありますが、喫茶スペースのカウンター席では、お客さんを前にして和菓子を作っています。目の前で職人さんが和菓子を作り、その和菓子を抹茶とともにいただきます。
和菓子を食べることはあっても、目の前で職人さんの手によって作られた和菓子を食べるなんて、めったに無い機会では。
そもそも、可愛らしい形をした和菓子はどうやって作っているのか、長い間の謎でした。じっくりと伝統の和菓子作りを見てやろうと思います。
まずは食べる和菓子を選びます
4種類ある季節の和菓子の中から、お好きなものを一つ選びます。(さらにカブは2色から選択) それぞれどんなものなのか、職人さんが説明くださいますが、正直行ってちんぷんかんぷんでした。洋菓子に毒されている世代ですので、日本の伝統食材の名前を聞いてもわかりません。そういう時は素直に諦めて、形で決めます!
現物を目の前に見ると、すごく細かくできています。
まさに日本の伝統技術。
ひとつしか選べないのがツラい。
赤のカブを選びました。
お隣の方は、一人で2つ注文されていました。
最後まで説明は理解できず。
「これは皮に求肥を使って◯◼️▲、、、」
求肥という言葉は聞いたことがあります!
和菓子職人の技をじっくり鑑賞
手際よく、あっという間に私の「寿かぶら赤」が出来上がっていきます。使うのは竹串などであって、機械的なものは一切使っていません。
もしもお隣の方達の注文が重複しなければ、それぞれの実演を見ることができます。技術は必要ですが竹串などの単純な道具で作っていますから、目の前で見ていると和菓子はアイデアの塊であることがよくわかります。
抹茶とともに和菓子を食べましょう
完成した「寿かぶら赤」
デフォルメされたカブがすごく可愛い。
和菓子には、とても愛嬌があります。
そして抹茶の緑色がなぜかマッチする。一杯の量が少ないから、あと10杯ぐらい飲みたい。
食べるとあっさりした甘味。
味は美味しいんですが、それよりも楊枝で切った時の、なんとも言えないニャキ〜とした感触が堪りません。なんなんですかね、この感触。
抹茶の方は、苦味なく飲み易くってお子さんでもたぶん大丈夫です。和菓子と抹茶を交互にいただくと、口の中が甘みにも苦味にも偏らなくてすごく食べやすい。
そして、食後は京番茶。
茶葉をローストした強烈な香りが漂います。
その香りに慣れてくるところには、口の中がさっぱり!口の中の油分を全て洗い流してくれた感じ。思い出しただけで口の中が渋くなります。
抹茶よりも苦いこの味は、お子さんにはツラい思われます。
休日は少々並ぶかもしれませんが、他のお客さんの反応を見たりして雰囲気を味わえるので、待つのはそれほど苦になりません。実演は常設されていますのが、店舗の営業時間と若干異なりますので注意ください。
日本橋にお立ち寄りの際には、ぜひ覗いてみてください。
- 鶴屋吉信東京店
- 中央区日本橋室町1丁目5−5コレド室町3-1階
- 営業時間 ショップ 10:00~21:00/喫茶 10:30~20:00
近くの日本橋人形町もいいところです。よかったらこちらからご覧ください↓
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