この記事では、緊急地震速報とは何か、緊急地震速報を受信するためのiPhoneの設定はどこにあるのかを、解説していきます。
iPhoneから響きわたるアラート。
会議中にもかかわらず、突然あちこちで鳴り出しました。「ギュウィーン ギュウィーン」久しぶりに聞く、あの嫌な音です。でも、自分のiPhoneは鳴っていない、なぜ?
会議室を出てみると、やはり誰かしらのアラートが鳴ったようで、皆が慌ただしくしていました。
「これから揺れるぞ!」「大きいのがくるぞ!」と、口走ってしまいましたが、テレビを付けると、既に地震は過去のものでした。これは、2018年1月5日にあった実話です。
茨城県沖 マグニチュード4.4
わたしがいた23区内では、どこもあまり揺れなかったようです。
▼iPhoneの設定方法は、
目次から移動して確認できます。
緊急地震速報の仕組み
地震が発生すると、震源からは揺れが波となって地面を伝わっていきます(地震波)。地震波にはP波(Primary「最初の」の頭文字)とS波(Secondary「二番目の」の頭文字)があり、P波の方がS波より速く伝わる性質があります。一方、強い揺れによる被害をもたらすのは主に後から伝わってくるS波です。このため、地震波の伝わる速度の差を利用して、先に伝わるP波を検知した段階でS波が伝わってくる前に危険が迫っていることを知らせることが可能になります。(気象庁HPより引用)
地震の伝わる速さは秒速数キロメートルです。
それに対して電気信号や電波信号は、秒速30万キロメートルで伝えることができます。
この速度の差を使って、地震が到達する前に携帯電話などの機器に情報を伝え、緊急地震速報を鳴らしています。
緊急地震速報発表の基準
気象庁によれば、2地点以上の地震観測点で地震波が観測され、かつ震度5弱以上と予想された場合に、緊急地震速報が発表されます。
1月5日(金)11時02分の地震の最大震度は神栖市の震度3でした。しかし、緊急地震速報が鳴ったことから、地震波としては5弱が予想できたのだと考えられます。
その後、5日の緊急地震速報は、誤報であったと判明しました。同時刻に(具体的には3秒前)に発生した富山県西部を震源とした地震の震源を、茨城県であると取り違えたことからM6.4と過大に推定。誤った震源に近い茨城県や千葉県では、震度5強〜5弱になるとして、速報が出たとのことです。気象庁地震火山部では、技術の限界であるといいます。
▼解説
茨城県で発生した地震の揺れが富山県に伝わったと、富山県の地震計が感知したものだと考えられます。富山県を震源とする地震ならば、最も震源地に近い富山県がどこよりも揺れが強いですよね。それを茨城県から揺れが伝わってきたものだと考えたならば、茨城県はさらに揺れが強いはず。このようにして、誤った緊急地震速報が発表されました。
なお、震度5弱では顕著な被害が予想されることから、アラームが鳴ったら、落下物に備えて頭を保護したり、建物や塀の側から離れたりして身を守りましょう。2018年6月18日の朝に発生した地震では、小学校のプール際の塀が倒壊して、小学生が犠牲となりました。ご冥福をお祈りします。
iPhoneの設定方法
iPhoneでは、次のメニューから緊急地震速報を設定します。
設定▶︎通知
設定▶︎通知(画面の一番下へ)
一番下までスクロールすると、
緊急速報という設定ボタンが
見えてきます。
この画像では、
緊急地震速報がオフになっています。
ボタンをタップして、
緊急地震速報をオンにします。
これで、アラームが鳴ります。
ただし、一部の古いSIM(格安SIM等)では、緊急地震速報を受信できないという記事がありました。わたしのiPhoneは、2016年11月にauからmineoのSIMに交換しましたので、当面緊急速報をオンにして様子をみたいと思います。これまでは、映画館などで鳴ったらまずいとオフにしていました。
→いつの間にかオフにしてしまったようです。大阪府での地震を受けて、再びオンにしました。(2018年6月20日)
豪雨などの気象情報も受信できるスグレモノアプリ
緊急地震速報は、実際に地震が発生するまで正しく受信できるかどうかを確認できません。確実に受信したい方は、こちらのアプリが便利です。地震の他にも、3ヶ所まで地域を設定し、豪雨や気象警報も受信することができます。自宅、勤務地、実家の3ヶ所を設定しておくのがベスト!
とはいえ、緊急地震速報はまだまだ万能ではありません。揺れと同時になったり、たまたま携帯電話が手元になかったらアウト。大きな揺れを感じたら、まず身を守り、揺れがおさまるまで安全を確保して待ちましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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