深夜0時ごろだったと思います。廊下の方からドンっと音がしたかと思うと、静まり返りました。リビングと廊下を遮る扉を開けて様子を見に行くと、妻ちゃんが倒れていました。ここから、深夜の緊急事態は始まりました。
事故発生
「大丈夫?」
仰向けに倒れていた妻チャンの顔を起こすと、
下には血溜まりが!!
「NANDE,KONNA-KOTONI!?」
「・・・・うぅ」
「口から血が!鼻が!」
「とりあえず、ティッシュで口を押さえて!」
「うぅ」
「ベッドに寝て、頭を枕に乗せて!」
休日診療をしている病院を調べよう。
でも、朝まで大丈夫かな。
血が止まらないかも。
「救急車を呼んで・・・」
「救急車!呼んでいいの!?」
「今呼ばなかったらいつ呼ぶの・・・」
「そ、そうか。」
iPhoneから119番に電話
119番に発信すると、iphoneには「緊急通報」と表示されていました。
消防「火事ですか、救急ですか?」
アガ「救急です。」
消防「どうしましたか?」
アガ「妻が自宅で転倒して出血が止まりません!」
消防「住所を教えてください」
アガ(あれ、状況とか効かないんだ?)
アガ「●●区●●の●●」
消防「一軒家ですか、マンションですか」
アガ「マンションです」
消防「マンション名をお願いします」
アガ「●●●ハイツ・・・」
消防「部屋番号をお願いします」
アガ「20●です」
消防「お名前をお願いします」
アガ「アガシンです」
消防「もう一度、住所を初めからお願いします」
アガ「!?」(信用されてない?)
アガ「●●区●●の●●、●●●ハイツ20●です」
消防「今から救急車を向かわせます・・・ツーツー」
あれ、詳しい状況を聞かずにあっさりと救急車を送ってくれるの?
そんな疑問を持ちながら、着替えて付き添う準備をしました。
救急車を待つ間に準備するもの
病院に行ったときにスムーズに対応できるよう、到着までの間に準備を済ませます。
- 怪我人・病人の保険証
- 携帯電話
- 現金(3万円あればベスト、無ければあるだけ)
- マフラーや上に羽織るもの(夜の病院は寒い)
そして、床の血だまりを拭いておく。
帰ってきた時のことがありますからね。
血まみれになった服は、水で洗い流して水を貯めた浴槽に沈めておく。お湯は血液を凝固させて服から落ちなくなるから、寒くても使ってはいけません。
救急車の到着
サイレンは聞こえなかったけど、電話が鳴っていました。取れなかったので折り返すと、救急隊の方でした。
消防「奥さんを連れて外まで降りてこれますか?」
アガ「はい、やってみます」
サイレンならして救急車を自宅の前につけて、担架を持って部屋の中に入ってくるのかと思っていました。家の中を片付けないと、コザクラインコのキューさんはどうする?とか余計なことを考えていたから、これは良かった。
振り返ってみると、玄関のチャイムを鳴らしてみたら「いたずらの通報」だったり、「住所が誤り」だったりすると、サイレンとともに迷惑極まりないですよね。
今時は、このような対応をされているんですね。
血をポタポタと垂らしながら玄関まで降りると、消防隊の皆さんが待っていました。すぐさま救急車の中にあるストレッチャーに寝るよう指示があり、妻チャンから乗り込みます。
配偶者であるアガシンに対して、いくつか確認があり。
- 服薬・その他の治療状況の確認
- 保険証により氏名・生年月日の確認
- 怪我をした場所、状況の確認
- 飲酒の確認
平行して、怪我人である妻チャンに対して確認。
- 怪我をした時のことを覚えていますか?
- 氏名と生年月日、年齢を言えますか?
- 怪我をしている部位、出血を確認
- 頭部を指で押して、頭部打撲を確認
- ガーゼで応急処置
それらが済むと、救急搬送先の病院を探して頂きました。近くに受け入れ先があるが、当直医が消化器科の先生とのこと。
消防「最寄りの●●記念病院が受け入れ可能ですが、当直の先生が専門外とのことです。それでも対応するとの回答がありますが、どうしますか?」
「エッ!消化器?本当に見るだけ?傷を処置してほしいんですが」
消防「縫ったりとか応急処置はします」
消防「ただ、整形外科の先生ではないので、傷跡に差があるかもしれません」
アガ「処置できるのであれば、お願いします」
消防「ガーガー(無線)、旦那さん了解です。●●記念病院に搬送します」
救急隊員さんも、その病院に決まって安堵したように見えました。受け入れ拒否によってなかなか病院に行けないケースがあるそうですから、あの病院でないとダメとか拘っている場合じゃないですね。
病院に到着
病院に到着すると、ストレッチャーのまま妻チャンは処置室へ。
ワタシは待合室で待機です。
側で励ませるかと思っていたら、ダメなんですね。本人以外は邪魔だし衛生的にもよくなさそうですもんね。
うるさい付き添い人たち
少しして、ガヤガヤ騒がしい音とともにお爺さんがストレッチャーに乗って病院に入ってきました。
「俺はおしっこしてぇんだ!ガーガー」
「このままするぞ、ガーガー」
「危ないから勝手に降りないで!」
酔ってるっぽいですね。
夜中の1時に静まり返った病院の中で、
URUSAI!
深夜の救急病院、後から来た怪我人(酔った爺さん)はもちろん、家族フルメンバーでガヤガヤ騒いでてうるさ過ぎ。心配しねぇなら帰れ!と何故かツイッターで愚痴ります。 #愚痴 #病院 #救急 pic.twitter.com/wvzNiYVu6H
— アガシン@下町に住む野良猫ナビゲ (@Shitamachi_cat) 2018年3月24日
その後に家族も入ってきて全員で「ガーガー」、
お爺さんが処置室に入っても家族は「ガーガー、ピーチクパーチク」、
しかも、まったくお爺さんと関係無いネタで盛り上がっていました。
とりあえず、
心配してないなら帰れ!
妻チャンの方は、念のため頭部のCTスキャンを撮りましたが大事にはならず、口唇を縫って処置は終了。腫れている鼻は、折れていないまでもひびはあるかもしれないとのことですが、特別な処置は必要無いとのことでした。
深夜でしたので治療費の清算ができないことから、治療とCTスキャン分の預り金として3万円を支払いました。これは、後日通院した際に健康保険が適用され3割負担により清算されます。なお、この預り金は、治療内容によっては1万円の場合があったり、手持ちが足りなければできる範囲で結構ですと仰ってました。
病院から帰宅
搬送は救急車でしたが、帰りは交通手段がありません。特に深夜の場合は、電車もありません。必ずタクシー代を確保しておきましょう。遠方の病院だったりすると帰宅できなくなります。今回の病院は自転車でもいける距離のところでしたので、ワンメーターで帰宅できました。病院は大通り沿いでしたので、タクシーも一瞬で停まって良かった。場所によっては電話して配車してもらわないといけませんね。
まとめ
救急搬送にあたっては、なぜか落ち着いて対処できたので全てがスムーズでした。とにかくパニックにならないよう、ひとつひとつ目の前のやるべきことに集中しましょう。
そして、自分の手に負えないと思った時点で119番通報をしたのが結果的に良かった。なんとかなるだろう、とか、時間が解決してくれるなんていうことは、応急処置にはなりませんね。放置していたら、朝には一面血の海だったかも。怖い。
自宅の中、何も無いところでも怪我をする可能性がありますから、皆さんもお気をつけください。
2018.3.27
こんなキラキラ女子みたいな写真を撮れるほどに気持ち的には回復しました。唇には糸が付いているし、内出血で目から鼻まで青いのですが、取り敢えず腫れは退いてきましたので安心しています。
読者の皆さんのお気遣いに感謝しております。ありがとうございます。
★この記事は参考になったよ!という優しい方がいらっしゃいましたら、Twitterやブックマークで広めていただけると励みになります!